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木部塗装の種類と手順を解説!初心者さんも安心の選び方から塗り方まで!

木材は自然素材であるため、屋外や湿気の多い場所で使用すると劣化しやすい特徴があります。
これを防ぐために「木部塗装」が重要となり、適切な塗料を選ぶことで木材を保護し、見た目の美しさを長持ちさせることができます。
この記事では、木部塗装の種類とその手順について詳しく解説し、最終的には専門家への依頼を推奨する理由を説明します。
 

□木部塗装の種類

 
木部塗装には大きく分けて2種類の塗料が存在します。
それぞれの特徴を理解し、用途に合った塗料を選ぶことが大切です。
 

1:造膜型塗料

造膜型塗料は、木材の表面に膜を作り、物理的に保護するタイプの塗料です。
この塗料の主なメリットは、木材が外部の影響を受けにくくなる点です。
 
・耐久性が高い
膜が物理的な保護をするため、長期間木材を守ります。
 
・防水性・防汚性に優れる
水や汚れを弾く性質があるため、屋外の木材にも最適です。
 
・ツヤのある仕上がり
光沢が出るため、美しい仕上がりになります。
 
しかし、造膜型塗料にはデメリットもあります。
 
・木の風合いを損なう
膜が木の表面を覆うため、木そのものの質感を感じにくくなります。
 
・剥がれやすい
経年により膜が劣化し、剥がれやすくなります。
 
・臭いが強い
溶剤系の塗料が多く、臭いが気になることがあります。
 

2:浸透型塗料

浸透型塗料は、木材に塗布すると塗料が木に吸収され、内部から保護するタイプです。
この塗料は、木材の質感を生かしつつ保護することができるのが特徴です。
 
・木の風合いを保てる
塗料が浸透し、木材の自然な質感を残します。
 
・自然な仕上がり
ツヤがなく、ナチュラルな雰囲気を演出できます。
 
・メンテナンスが簡単
膜がないため、剥がれることがなく、簡単に塗り直しが可能です。
 
一方で、浸透型塗料にも弱点があります。
 
・耐久性が低い
造膜型と比べ、耐久性に劣り、定期的なメンテナンスが必要です。
 
・防水性・防汚性が劣る
膜がないため、雨や汚れに対する防護効果は低くなります。
 
・塗り重ねが必要
定期的に塗料を塗り重ねないと効果が持続しません。
 

□木部塗装の手順

 
木部塗装は、適切な手順を踏むことでその効果を最大限に発揮します。
塗装の際には、下準備から仕上げまで、丁寧な作業が求められます。
 

1:下地処理

まずは木材の表面を整えるために、パテやサンドペーパーを使って「ケレン」という処理を行います。
木材表面にある汚れや凹凸を除去し、塗装が均一にのるようにします。
下地処理を怠ると、塗膜が早く剥がれたり劣化したりする原因になります。
 

2:下塗り

下地が整ったら、シーラーという下塗り塗料を塗ります。
この工程では、木材の吸水性を抑えるとともに、後で塗る仕上げ塗料がしっかりと定着するようにします。
シーラーは、木材の内部までしっかりと浸透し、塗装の持ちを良くします。
仕上げの塗料をシーラー代わりに塗装することもできます。
 

3:仕上げ塗り

最後に、仕上げの塗料を2回塗布します。
1回目の塗料が完全に乾いた後に、もう一度同じ塗料を重ねて塗ります。
こうすることで、塗膜が厚くなり、耐久性が向上します。
また、古い塗装が残っている場合は、同じ種類の塗料で重ね塗りをすることがポイントです。
 

□まとめ

 
木部塗装には、造膜型塗料と浸透型塗料という2種類の塗料があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
さらに、塗装の効果を高めるためには、しっかりとした手順に基づく作業が必要です。
 
しかし、木材の状態や使用環境によって、適切な塗料の選定や施工技術が求められるため、専門知識が必要です。
塗料の選び方や塗装の方法に悩む場合は、ぜひ当社のような塗料の専門家にご依頼ください。