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粉体塗料の種類と特徴を解説!用途別の選び方もご紹介
粉体塗料は、環境負荷が低く、高品質な塗膜を実現できることから近年注目されています。
この記事では、粉体塗料の種類や特徴、メリット・デメリット、用途別の選び方について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
□粉体塗料の種類と特徴
1:熱硬化性粉体塗料
熱硬化性粉体塗料は、加熱することで架橋反応させて塗膜にするタイプです。
主に、以下のような種類があります。
・エポキシ系
・エポキシポリエステル系
・ポリエステル系
・フッ素樹脂系
一般的に、熱硬化性粉体塗料は塗料メーカーが提供しています。
2:熱可塑性粉体塗料
熱可塑性粉体塗料は、基材に付着した粉体塗料を220℃以上の温度で溶融後、冷却固化して塗膜にするタイプです。
主に、以下のような種類があります。
・塩化ビニル
・ポリエチレン
・ナイロン
一般的に、熱可塑性粉体塗料は樹脂メーカーが提供しています。
3:粉体塗料の用途
粉体塗料は、その高耐候性から、自動車、家電製品、建築材料など、幅広い分野で使用されています。
特に、近年では、高水準の耐候性が求められるビル建材分野への適用が拡大しています。
□粉体塗料のメリットとデメリット
粉体塗料は、環境負荷が低く、高品質な塗膜を実現できるなどのメリットがある一方で、設備投資や乾燥温度などのデメリットも存在します。
1:メリット
・環境負荷が低い
粉体塗料は、有機溶剤を使用しないため、大気汚染や水質汚濁を抑制できます。
また、人体への影響も少なく、環境に優しい塗料と言えます。
・高品質な塗膜
粉体塗料は、溶剤形塗料と比較して、塗膜の厚みが均一で、ピンホールやクラックなどの欠陥が発生しにくいという特徴があります。
そのため、耐久性や耐食性に優れ、高品質な塗膜を実現できます。
・経済性
粉体塗料は、溶剤形塗料と比べて、塗料のロスが少なく、再利用も可能です。
また、塗装工程の効率化により、人件費や設備費の削減にもつながります。
2:デメリット
・設備投資
粉体塗料を使用するには、専用の塗装設備が必要になります。
そのため、初期費用がかかってしまうというデメリットがあります。
・乾燥温度
粉体塗料は、熱硬化性のため、乾燥温度が高くなります。
そのため、乾燥設備の設置や、温度管理が難しい場合があります。
□まとめ
この記事では、粉体塗料の種類や特徴、メリット・デメリット、用途別の選び方について解説しました。
粉体塗料は、環境負荷が低く、高品質な塗膜を実現できるなどのメリットがある一方で、設備投資や乾燥温度などのデメリットも存在します。
粉体塗料の種類や特徴、メリットとデメリットを理解した上で、自社の製品に最適な粉体塗料を選定することが重要です。